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炎のランナー、オリンピック金メダル [映画]

 この映画は特別、ご紹介したい映画ですね。実話です。
 この映画の素晴らしい点は、まず、美しいということ。例えば、ランニング練習を海辺でしているシーンは、その砂浜をかける選手たちを撮っていますが、スローで撮って、海をバックに、なんとも言えない美しさです。例えば、学生たちが、クリケットをしているシーンもまた、昔の大学を綺麗に再現しています。スコットランドの教会の建物のシーンとか。などなど。美しいシーン満載です。
 そして、話が素敵です。信仰の誠実さを、神に対して保ち、金メダルを撮って勝利します。と言っても
クリスチャンじゃない人には別に素敵でもなんでもない、と言われるかもしれません。しかし、一人の人が、いろんな努力ののちに、オリンピックで金メダルを取るという事柄は、素晴らしいことですね。それに加えて、ある信念を持って、妥協せずに、やり遂げる、成し遂げる、という事柄は、どんなことでもやはり、素敵で、心を打つことがあるのではないでしょうか。
 さらに、昔のスポーツマンシップの美しさが、競技の中に出てきます。
 
 そして、内容の深さ。ユダヤ人への人種差別の事柄が出てきます。ハロルドは、優秀なケンブリッジ大学の、ユダヤ人の生徒。エリックリデルはスコットランドの敬虔なクリスチャンの若者。どちらも素晴らしい素質と才能を持ったランナーなんですが、しかし、一方は、優秀なユダヤ人に対する人種差別に悩む、ハロルドの苦悩が描かれています。そして、リデルの方は、クリスチャンとして信念を保つかどうかを、試されて悩みます。国の代表として圧力を加えられても、日曜日には仕事を休み、必ず、教会での礼拝を保つべきという信仰を守るかどうかの葛藤。二人の直面したそれぞれの戦いが描かれていますが、もう一つは、純粋にスポーツのライバルとしての戦いも描かれています。
 私たちには、生涯においてどんな人にも、戦いがあります。その戦いは、実に様々で、何が勝利で、何が敗北なのかは、それぞれの価値観によってバラバラです。でも、各々が生きていく日々の中で戦っているのが事実です。
 映画では、ハロルドと、エリックについての戦いを描いています。でも、それは、二人の戦いのように見ることもできますが、実は、それぞれの戦いであり、比べることは、意味のないことかもしれません。
結局、最終的に、二人とも、別々の種目で、金メダルを取って勝利するのです。
 一旦は、国内の大会で、ハロルドは、エリックに同じ種目で敗れます。しかし、不思議にも最後、オリンピックでは、別々の種目での出場となり、どちらも勝利するのです。
 人間は、実は、とてもユニークに造られています。ですから、どの人も最高に造られていて、どの人にも最高の生き方があるはずなのです。そして、もし比べずにその人が、神の前に、最善を尽くして、自分の生涯をまっとうするなら、必ず最高の勝利に達していきます。それが、この映画に現されている一つのメッセージに感じます。
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